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歯茎が腫れているが痛く無い??
歯茎が腫れてるけど、痛くない?
誤った歯磨き方法によるもの
歯の表面や歯と歯茎の溝に付着している歯垢には多くの種類の細菌おり、むし歯や歯周病の原因となります。
歯茎の腫れは、プラークの中の細菌に対する防御です。
そのため、誤った歯磨きでプラークが残っていると、歯茎が腫れます。
歯垢はネバネバしていて、うがいをするだけでは落ちません。
正しい歯磨き方法でしっかりと歯垢を落とすことが腫れを防ぐことにつながります。
薬の副作用によるもの
降圧剤・抗てんかん薬・免疫抑制薬といった副作用で、歯茎の腫れが起こります。
薬の副作用によって起こる歯茎の腫れは、「薬物性歯肉増殖症」や「薬物性歯肉肥大」と呼ばれ、軽度の場合は少し腫れる程度ですが、歯が隠れるほど歯茎が腫れることもあります。
薬の副作用による歯茎の腫れは、薬の量の変更・歯垢や歯石の除去といった方法で対処するのが一般的です。
口内炎によるもの
口内炎は頬や舌、喉など口の中の粘膜にできる炎症で、歯茎にできることもある疾患です。
口内炎には、以下のようなものがあります。
- 疲労や寝不足、栄養不足などによる免疫力の低下が原因と考えられている「アフタ性口内炎」
- ウイルスや細菌の増殖が原因で起こる「ウイルス性口内炎(ヘルペス性口内炎・カンジダ性口内炎など)」
- 入れ歯の不具合や頬の内側を噛む癖などによる細菌の増殖・火傷・薬品の刺激などで起こる「カタル性口内炎」
病院では、原因・症状に合わせて塗り薬・抗菌剤・レーザー治療などで治療が行われることが一般的です。
親知らずの周囲の炎症
親知らずが傾いて生えている・歯茎に半分埋まっているなどの場合、親知らずの周囲に細菌が感染して炎症し、歯茎が腫れることがあります。
親知らずは普通磨きにくいことから、プラークが残ってしまい虫歯や歯周病による歯茎の腫れが起こる場合もあります。
病院では炎症部分の洗浄・消毒・抗菌薬などで治療が行われます。
感染源の歯を抜歯すれば解決。
保存希望の方は適当な時期にて消毒・洗浄を行うことで可能な限り再発を防ぐことができます。
根管治療が不十分なことによるもの
過去に歯の神経の治療をして詰め物や被せ物をしている場合、根管治療が不十分だと詰め物や被せ物の中で細菌が増殖し、炎症が起きて歯茎が腫れることがあります。
また、詰め物や被せ物、接着剤などの材料には寿命があるため、経年劣化して細菌が侵入しやすくなるのも原因のひとつです。
過去の根管治療の影響で歯茎が腫れているときは、根管治療の再治療を行なって症状を改善します。
当院ではCT撮影を適宜行い、必要である根のみの処置を行い低侵襲に行うことが可能です。